鬼畜魔王と童貞勇者

白い蝶と黒い薔薇の花
目覚め触れ合う日を


窓から覗きこんだ　下界を駆け抜ける勇者よ
何が好きか嫌いか　互いの共有点を探して


下弦の月明かり　締め付ける胸の痛み
抑えきれないぜ 禁断の鎖断つ

細い身体そっと手を這わせて
誰も知らない楽園(Heaven)へと
薔薇の戦場　目をそらさせない
お前は俺の



知らなけりゃ良かったと思うことは幾らでもある
気安く触るんじゃない 怒りと悲しみ混ざり足踏み


全て壊したい　寒い夜（よ）の終わりはどこ？
深い罪背負う　分かっても戻れない


膝を曲げて唇奪って
耳の側でそっと攻める
誰の指図　そんなもんはいらない
もう離さない



細い身体そっと手を這わせて
梳いた髪を伝い香る
薔薇の戦場　目をそらさせない
もっと深く

閉じた扉 俯く視線と
俺の鍵で開けてやる
蝶は汚れ水面（みなも）へ堕ちゆく
お前は俺の

蝶と薔薇の罪と罰

初めて剣を交わす魔王
戸惑うボクに近づく


意味不だが お前隣に住む
歩き城まで５分ちょっと

そびえ立つ城に足を踏み入れてく
終焉の時を思い駆け上がり重い扉開ける

お願いそんな目で見ないで
ボクにはそんなつもりない
振り上げた剣 背後で笑う魔王
戸惑うボクに手伸ばす


屈辱だ あんな負け方して
帰り道で傷口痛む
不甲斐ない ため息つかれても
何度だって諦めはしない

未知の世界へと足を踏み入れてく
禁忌を犯した蝶と薔薇の罪と罰　扉開ける


もういいでしょ服着させてください
ボクにはそんなつもりない
シーツの上 ふかすたばこ染みて
憎いほど お前焼きつく


いつから？ ココロ征服して
呪いの般若嫉妬深く
見つめ合えば上手く笑えないよね
戸惑うボクに手伸ばす