あとがき

あ と が き
 こんにちは、演出・音響・WEB制作担当の阪神 総一です。
 いかがでしたでしょうか、放課後の一幕。おそらく、皆さんの感想は「面白い!」とか「つまらない!」とかでなく、「短っ!」じゃないでしょうか。

 ま、普段はね歌モノばかり作っている僕が、「効果音収集とBGM制作もしたいなぁ」とか「ほら、『助っ人さんを募集していますっ☆』さんの募集も見てるとボイスドラマって結構多いし。人気なのかなー」っていう、 漠然とした理由で、新コンテンツを作ろうと思ったんです。
しかし、理由は漠然としていますが、企画を立てて人の力を借りるからには企画をしっかり完成させなければなりません。
 制作するにあたって、何でこんなに短い作品にしたのかというと、どれくらいの規模のものを作るとどれくらいの時間がかかるか分からなかった、というのと、企画倒れは絶対したくない、というのがあったからです。
他で制作しているボイスドラマを見ていると1話あたり10~20分の長さで全10話程の構成をしているのがスタンダードかなという印象なのですが、 大抵、3,4話ぐらいで企画が倒れていて、無料のサーバースペースを使っているから、ヘッダに広告が表示されちゃってたりするのを良く見かけます。
これじゃあ、折角の企画が台無しですし、スタッフもいい思いはしません。

 最初に、脚本作りから始まったんですが、まーねぇ、ここにいる僕こと「活字離れした男」は短い長さの脚本が書けない、書けない。
というか、ストーリーが思いつかない、思いつかない。
そんな中、今回脚本担当のあづ まなみさんが書いてくださるという話になり、脚本を書く上で何か設定はないのか? という事を聞かれたので、 「う~~ん、そうだなぁ。女性キャラクターのいない作品がいいなぁー」みたいな事を言った気がします。(笑)
いやね、正確に言うと、登場人物の男女比の女性の比率が高い作品は嫌だったの。
最近ではもうそういうのが結構主流になっているから、一般化しているんだけども、
僕個人の好き嫌いの話で、綺麗な女の子がたくさん主人公の周りにいるのが、なんか気持ち悪くて。
そんな容姿もスタイルも性格もいい女の子がいるわけねーだろ! 的なひねくれ者の発想で、「そんなにいい女がいるなら、ドブスの5人や6人ぐらい居ていいじゃんかw」って思うのね。
で、脚本の設定を言ってから、2,3日で脚本を仕上げてくださったの。あまりに早くてビックリしたのを覚えてます。

 さて、次はイラストレータとロゴデザイナーと声優の募集だ! と思って、募集をかけたんだけど、これが全然見つからない。
7分半の作品ですが、制作時間は約5ヶ月です。内3ヶ月強、スタッフ・声優募集に費やしているんだよね。(笑)
やっぱりサイトデザインがショボイっていうのもあるし、初めて立てた企画だからかなぁ。
他のボイスドラマのWebサイトって、よく出来てるよな! サイトデザイン。
やっぱり、応募する立場で考えると、サイトデザインもよろしくなくて、なーーーーんにも企画の詳細が書かれていないのに、「イラストレーター募集! ロゴ募集! 声優募集!」ってだけ書いてあっても、応募したいと思わないよね。(笑)
だから、最初募集をした時は、応募ゼロだったもんね。(笑)
「あー、このまま企画倒しちゃうかなー、スタッフまだ誰もいないんだし。あ! この脚本書いて下さったあづさんがいるし! もーだめだー、企画倒せないー」的な状況ですよ、もー。

 そんな中、3ヶ月程募集をかけて、素晴らしいスタッフや声優の皆さんに出会うことができました。
収録に2ヶ月弱かかったのですが、やっぱり結構時間が掛かるなぁと思いました。
それは、それぞれ普段の生活が忙しくて、収録に時間がかかるというのもありますが、宅録でインターネット上でのやりとりというのも収録に時間が掛かってしまうのが原因ですね。
あ、あと、自分がこだわりすぎなのかもしれない。(^^;

 でねぇ。収録が終わって、ミキシングをする段階になって、ようやく『曲作り』を始めてるんですよ、この男は。
多分、『演出を確定+曲作り』⇒『声の収録』⇒『リテイク』⇒『声の収録』⇒『ミキシング』っていうのが一般的なのかもしれないけど、
演出を最初の段階で確定できる程、僕優秀じゃないし、本読まないし、ボイスドラマ聴かないし、アニメ見ないしw
という事で、『ぼんやりとした演出の決定』⇒『声の収録』⇒『仮ミキシング+演出の確定』⇒『リテイク』⇒『声の収録』⇒『ミキシング+曲作り』ってなってるのね。
一旦、声優さん全員の全ボイスを頂いてから、チェックをしてリテイクを出すっていう、これまた時間の掛かる事をやってるわけですよ。あ、これが一番の制作時間が掛かった原因かw

いつもの通り長々と書きましたが、今回の企画でボイスドラマを作る難しさを知ることができました。
次回作をご期待下さい! とは言い切れませんが、次に立ち上げる企画で、今よりも良い物が作れたらなと思います。
リスナーの皆さん、スタッフ・声優のみなさん、本当にありがとうございました。
2010/03/15 代表:阪神 総一